江都みやび
能楽鶴亀雛

収納式 親王揃

  平安時代では三月巳の日に天地の神に無病息災を願い、
お祓いの神事が行われたといいます。
この頃から宮中の子供たちに、「ひいな遊び」という、
紙製の人形、身の回りの道具を使う、いわゆるおままごとが流行します。
お祓いとひいな遊びを組み合わされたのが、現代の「ひな祭り」に繋がっています。
昔は立ち姿の人形 「立雛」で、祈りを込めて水辺へ流したといわれています。
この風習は今でも大宰府天満宮の、「曲水の宴」として残っています。
今の形の 「座り雛」になったのは、室町時代から。
桃山時代から豪華絢爛なひな祭りが開かれ、
江戸時代初期には庶民にも広がっていきました。
それまでは男女一対の内裏雛でしたが、江戸末期〜明治にかけて有職雛や小道具、
段飾りなど多様化し、スケールも大きくなっていきました。
現代では、昔からの良さを取り込みながら、また新しい文化の「ひな祭り」になっています。
日本伝統の技が、美しさを引き立てます。
 
 ◆有職織物
経糸、緯糸ともに絹糸を使い、平箔、金糸などを使わないで織った織物。
本来「有職」とは「有識」と書き、宮廷や公家の儀式・行事・官職などに関する知識のことをいいます。平安時代から用いられ、主に宮廷を中心とした公卿階級の礼装用装束に使われてきました。
天皇陛下の御成婚の際にお召しになられたのが「黄櫨染」。皇太子殿下の衣裳は「黄丹」でした。
これは、階級に基づいた色分けです。一般人は絶対禁色となっています。
◆友禅
創始者は江戸時代の扇絵師 宮崎友禅斎。京友禅と加賀友禅の基礎を作り上げたといわれています。
京友禅は柔らかい色調を好み、多彩な色を使いながら、上品な色合いに仕上げるのが特徴です。
加賀友禅の特徴は、加賀五彩といわれる「臙脂」「黄土」「古代紫」「草緑」「藍」が基本の色で優雅で艶やかです。
直接白生地に絵筆にて絵柄を施す染色法は防染処理を施さないため、色滲みが避けられず迅速な筆捌きを要求される高度な技法なので、描き上げられる者は十人にも満たないといわれています。
 
◆金襴
雛人形の衣裳としては、代表的な織物です。そのなかでも西陣織はとても有名ですね。
ひな祭りは無病息災を祈願する意味合いもありますが、やはりお祝い事ということで、金襴の持つ平地・綾地・繻子地組織に金糸・銀糸をふんだんに使った衣裳は、豪華な印象がある事から数多く製作されています。
ただ、西陣では金を使わない「無金物」と呼ばれる織物も含めて「金襴」と呼んでいます。
例外もありますが、基本的に金襴の衣裳着は豪華絢爛という言葉が一番あてはまるでしょう。
 ◆刺繍
一針ごと丁寧に縫い上げ、多彩な色を使い豪華に仕上げます。
雛人形には様々な技法で刺繍を施します。




 
 《蘇州、汕頭、相良刺繍は、三大刺繍と言われています。》
 蘇州刺繍
 きもの一反に50以上の色糸を使い縫い上げます。
色数の多さが特徴です。
 
 汕頭刺繍
 絹の織目、経糸と緯糸の交差する点と点の間に、その小さな目に針を刺し広げます。
 相良刺繍
 相良刺繍は刺繍の中でも最も丈夫で、玉のように縫い込むことから別名を玉縫いともいいます。

 
 佐賀錦
 経糸に箔紙を使い、緯糸に多彩な絹糸や金銀糸を使います。柄は紗綾型が基本で、菱形など数百種類の柄を織る事ができます。
      
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三方台 高坏 高坏 雪洞 雪洞 内裏雛(親王) 内裏雛(親王) 三人官女 三人官女 三人官女 五人囃 左大臣・右大臣(随臣・随身) 左大臣・右大臣(随臣・随身) 仕丁(侍長) 掛盤膳 掛盤膳 菱台 桜橘 桜橘 三つ揃い 鏡針揃 火鉢 台子 御駕籠 重箱 御所車
 
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